経管栄養の体位について
経管栄養は、経口摂取と同じ姿勢をとります。
椅子に座ることが出来る人は、座ってもらいます。
ベッド上の人は、「頭部30度挙上」で投与します。
褥瘡防止で逆にベッドアップ90度でよいともあります。
循環動態、褥瘡、体位保持できるかでしょうか。
患者さんの状態でアセスメントしていく必要があります。
基本を頭にいれつつ、患者さんの状態で何が最適かを考えいきます。
知識もブラッシュアップしていく必要があります。
余談ですが、私は病棟やバイト先では経管栄養についていろいろ
言われ、勝手に直されてきました。
「なんで右側臥位にしないの!!」と言われたときは
???でした。
以前は経管栄養の体位が右側臥位が推奨されていたことを、その後知りました。
右側臥位は、食道裂孔ヘルニアがある人は、逆流の危険性があるため禁忌です。
ヘルニア嚢は右側にあるそうです。
食道裂孔ヘルニアの割合はわかりません。
原因の一つに加齢もある症状です。
私も最初に勤めた病院は頭部90度ぐらいにして経管栄養をしていました。
次の病院は頭部30度で実施していて、気になり調べました。
今現在も右側臥位や頭部をかなり挙上することにこだわる人は多いです。
これで、かなり看護師から攻められることが多いです。
「最近は頭部30度でやるようです」といっても「経過を見て言っているの」
と言われます。
とにかく、その施設のやり方でやりましょう。
命に危険が及ばないなら、それでよし。
そこはそうしてきて、問題がおきていないのです。
とはいえ、ずっと臥床している患者さんを80-90度座位にする時
可愛そうな気持にもなったりします。